「ハーベイ!」

 声は予想以上に大きく、周りの空気を震わせる。
青年に背中を向けた召喚獣は、些か逡巡し、それでもゆっくりと振り向いた。

「…何かお話でもあるんですか」

 相変わらず声色は冷たかったものの、三日ぶりの会話に青年は安堵のため息をつく。
ひとつ頷いて、彼は頭を下げた。

「悪かった」

「俺は謝ってほしいわけじゃないですよ」
「わかってる」

 召喚獣の言葉を遮って、悪かった、と青年は繰り返した。
そのまま彼は召喚獣を抱きしめる。
腕の中で竦んだように感じた身体も、構わなかった。

「俺はずっと強くなりたかった。
欲しいのは力だって、ずっと思ってた。

勘違いだったって、今気づいた」


 微笑を浮かべて、青年は言葉を選ぶ。
召喚獣は抱きすくめられたまま、じっとそれを聞いていた。

「俺は、お前を…大切な人を守りたい。
守れる強さが欲しい。
もう何も、失いたくない。

だから、」


「もう少しだけ、一緒に頑張ってくれないか」


 召喚獣は何も言わなかった。
ただ彼は青年の背に腕をまわし返す。

 それだけで十分だった。


土師なくなれ…土師なくなれよ…ホント土師なくなれ頼む土師なくなってくれ土師なくなれよおおおおお!!!!!!!!
この後過去のお話とかいろいろしたんじゃないかなって思います。土師なくなれ

(@布雪さん宅ハーベイさん、@鳴海さん宅紅有くん)
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